こんにちは!
よんななです。
「中小企業診断士」を目指したいけど、1000時間も勉強できるか不安、という方も少なくないと思います。
私の場合は、運よく500時間ほどの勉強で合格することが出来ました。
今回は中小企業診断士を目指すかた向けに、1000時間もかかると言われている理由、短期間で合格する方法をお伝えします。
この記事はこんな方におすすめです!
・ 中小企業診断士の資格取得を検討している方
・ すでに勉強を始めたが、勉強時間を考えると挫折しかけている方
・ 勉強時間をかけずに合格したい方
・ 受験を決めたが、1次試験まで時間がない方
この記事では、中小企業診断士合格に必要な勉強時間と、勉強時間500時間ほどで合格した私の経験から短期間で合格する方法をお伝えしています。
ぜひ参考にしてください。
中小企業診断士の勉強時間が1000時間と言われている理由
中小企業診断士の合格まで1000時間かかると言われている理由を解説します。
まず、中小企業診断士は、法律上の国家資格として経済産業大臣が登録する“中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家”です。
国家資格でもあり、数ある資格の中でも、難関資格の一つとされています。
では、「勉強時間はどのくらい必要なのか?」。資格取得を目指す際には気になるポイントですね。
結論から申し上げますと、合格までの勉強時間はそれまでの経験や予備知識、年齢などによって人それぞれです。
ですが、効率的な学習方法を知ることで、確実に勉強時間は短縮できます。
多くの方が仕事をしながら学習時間を確保する形になると思います。確保できる時間を有効に使って効率的に勉強していきましょう。
中小企業診断士の試験範囲
中小企業診断士が難関資格と言われている理由として、試験範囲の広さが挙げられます。
合格率約20%の1次試験で7科目を勉強する必要があります。合格の基準としては、全科目の合計得点が60%以上であり、かつ各科目40%を下回らないことが条件であるため、まんべんなく知識を身に着ける必要があります。
2次試験は1次試験の合格者のみが受験することができます。1次試験の合格者でも合格率は20%ほどとなっており、1次試験の20%と2次試験の20%を掛け合わせて、合格率は4%ほどといわれています。また、2次試験は1度落ちても次の年に2次試験からチャレンジすることが可能となっております。
1次試験の勉強時間
1次試験の勉強時間は700時間~1000時間程度と言われています。
しかし実際は、一定の社会人経験があれば触れたことがある内容などもあり、科目によっては勉強時間を短縮できるかもしれません。
まずは一通り、試験範囲に触れてみる事をおすすめします。
1次試験の試験科目
科目 | 内容 |
財務・会計 | 一般的な財務・会計の問題です。簿記2級以上を取得している方、経理部の方は勉強時間を短縮できるかも |
企業経営理論 | 経営戦略論・組織論・マーケティング論などの問題です。経営企画部の方、BtoCビジネスをしている方は勉強時間を短縮できるかも。 |
運営管理 | 生産管理や店舗管理などです。製造業の方、小売店経験者は勉強時間を短縮できるかも。 |
経済学・経済政策 | 経済学等についての問題です。通常の業務で関わっている方は少ない気がします。経済学部出身の方は勉強時間を短縮できるかも。 |
経営情報システム | ITに知識が問われる問題です。ITが好きな方、情報企画部の方は勉強時間が短縮できるかも。 |
経営法務 | 経営に関する法律の問題です。法務部の方、労働組合などをやっている方は勉強時間が短縮できるかも。 |
中小企業経営・政策 | 中小企業経営や政策に関する問題で、中小企業白書から出題されます。中小企業白書自体範囲が広く、毎年内容が変わるので少し勉強しにくいかも。 |
2次試験の勉強時間
2次試験の勉強時間は200時間~400時間程度と言われています。
1次試験とは全く異なる論述試験であり、知識問題ではないため、合格するためにはコツがいります。コツをつかむためにも一定以上過去問を解く必要がありそれなりの時間を要することは覚悟しておきましょう。
2次試験の試験科目
科目 | 内容 |
事例Ⅰ | 組織・人事に関する内容 |
事例Ⅱ | マーケティングに関する内容 |
事例Ⅲ | 生産管理に関する内容 |
事例Ⅳ | 財務・会計に関する内容 |
口述試験の勉強時間
口述試験の勉強時間は2-5時間程度あれば十分だと思います。
2次試験の内容を基に質問を受けるので、2次試験後にしっかりと論述した内容のメモなどを残しておけば、対策することが出来ます。
試験前に一通り見直して、問題や自分が書いた内容、なぜそう書いたか等をおさらいしておけば問題なく通過できます。
2次試験合格者には難しい内容ではありませんが、合格率100%ではないので、しっかりと対策はしておきましょう。
ちなみに、私が受験した時はコロナ禍で、入場時の体温検査で引っかかると即不合格となっていたので、体調管理を怠らないことが一番の課題でした。
資格予備校?通信教育?効率的なのはどっち?
中小企業診断士の合格者には資格予備校に通っていた方や、通信教育を活用し独学で勉強した方がいます。それぞれにメリット・デメリットがあるのでご紹介いたします。
私の場合は、通信教育(Studying)で勉強しました。
資格予備校のメリット・デメリット
私の診断士仲間にも資格予備校で勉強して合格された方がたくさんいらっしゃいます。
その方々から聞いた内容を基にメリット・デメリットを整理しました。
また、合格とは直接関係ありませんが、予備校によっては合格後に講師や模擬試験の採点、解答速報の作成、執筆などを依頼されることもあり、勉強以外の部分でのメリットもあるように思います。
通信教育のメリット・デメリット
私の経験から通信教育のメリット・デメリットを整理しました。
私は通信教育を活用し受験しましたが、自分には合っていてよかったと思っております。
1次試験を最短合格する方法
勉強時間をとにかく短くして、最短で合格したい方には以下の勉強方法がおすすめです。
- 試験範囲を一通り把握する
- 過去問を解く
- 間違えた問題を復習する
試験範囲の把握
まずは、どんなことを勉強するのか、大枠をつかみましょう。
私は通信講座を活用したので、私が合格した方法をご紹介します。
通信講座を活用し独学での合格を目指す方は、一通り動画を視聴しテキストを読みましょう。
一通り読むことで、試験範囲の広さに高い壁を感じる事と思いますが、全体像をつかむことで、その後の学習がスムーズになります。
過去問を解く
全体像をつかむことが出来たら過去問を解いてみましょう。
最初は全く分からず、3割も正解できないと思いますが、間違えたところを復習しましょう。
過去問の問題集やテキストを見て、正しい回答や周辺知識を再度インプットしていきます。
過去問は5年分を最低3周、80点以上取れるまでやることをお勧めします。
とにかくアウトプットとインプットの繰り返しが大事です。
何度も繰り返す事で自然と試験範囲に特化した知識が身についていきます。
スキマ時間の活用
インプットの手法として、通信講座やYoutubeを活用しましょう。
よく間違える問題、理解できない範囲などを繰り返し聞いてインプットしていきます。
私も通勤の電車や車の運転中などの時間を活用して、何度も聞いていました。
2次試験を最短合格する方法
2次試験は1次試験と全く異なります。
それなりの知識は必要ではあるものの、2次試験専用の対策を講じる必要があるので、1次試験合格までは2次試験対策はしなくてよいと考えております。
試験内容と戦い方を知る
2次試験は論述試験となります。
合格基準は、全ての科目で60点以上を取る事です。
事例Ⅰ(組織・人事)、事例Ⅱ(マーケティング)、事例Ⅲ(生産管理)、事例Ⅳ(財務・会計)の4科目となり、合格基準は60点とはなっていますが、明確な解答が示されていないことが特長です。特に財務を除く3科目は正解がないので知識よりも文章を理解し解答を導き出すための“慣れ”が重要となってきます。
回答がないためとっつきにくい部分はありますが、満点を取る必要はないので、合格点を目指して抑えるポイントをしっかり抑えましょう。
忘れてはいけないのは、あくまで「試験」であるという事。アイデアコンテストではないので、自身の経験からではなく、問題文から読み解ける解答を記載するようにしましょう。
勉強に際して、合格者、不合格者の回答を集めた「ふぞろいな合格答案」という本がありますので、1次試験終了後に必ず購入しましょう。おそらく、合格者のほとんどはこの本を活用して勉強しているいってもよい、合格者のバイブルです。
※合格発表後は売り切れていることがあるので、解答速報などを見て合格の可能性を感じた方はすぐに購入することをおすすめします。
「ふぞろいな合格答案」は合格者、不合格者の解答を集めた解答集で、正解はないけど「合格者の解答の傾向からこういうポイントが解答として求められている」というのが分かる本になっています。
ひたすら実践する
2次試験も1次試験同様に、最低5年分、3周は過去問を解くことをおすすめします。
何度も解きながら、「ふぞろいな合格答案」の合格解答や不合格解答と比較しながら自分なりに修正していく形になります。
私は完全に一人で実施していましたが、人によってはSNSで添削して精度を高めたりもしているようです。
2次試験は明確な合格基準がないので、何度も解いてコツを覚えましょう。
まとめ
私は500時間ほどで合格することが出来ましたが、人によってはもっと短い時間で合格できる方もいると思います。
とにかく過去問を使ってアウトプットとインプットを繰り返す事が、合格への近道だと思います。
忙しい通常のお仕事の合間で勉強時間を確保することはなかなか大変だと思いますが、効率的な勉強で、最短合格を目指して頑張ってください!

【保有資格】中小企業診断士、簿記2級、応用情報技術者、プロジェクトマネージャ試験
企業で勤めながら、企業内診断士として中小企業支援中
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