こんにちは
よんななです。
今回は中小企業診断士とはどのような資格なのか?取得して出来る仕事や試験内容について解説します。
この記事はこんな方におすすめ。
・「中小企業診断士」を聞いたことがあるけど、まだよくわからない方
・中小企業診断士取得を検討している方
まだ、中小企業診断士についてあまりよく知らない方はぜひこの記事を読んでください。
中小企業診断士とは?
中小企業庁のホームページに中小企業診断士について以下のように書かれています。
中小企業診断士制度について
中小企業診断士(以下「診断士」という。)は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。
中小企業診断士制度は、「中小企業支援法(昭和38年法律第147号)」(以下「支援法」という。)第11条及び、「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則(平成12年9月22日通商産業省令第192号)」に基づいて、経済産業大臣が登録する制度です。
大企業で働いている方にはピンと来ないかもしれませんが、実は日本の企業の99.7%は中小企業です。中小企業診断士はそのような中小企業診断の経営課題を解決するコンサルタントとして、経済産業大臣にお墨付きをいただけるという資格になっております。
引用元:中小企業庁
中小企業診断士の仕事内容とは?
中小企業診断士の業務内容と役割についても、中小企業庁のホームページに記載があります。
診断士の業務とその役割について
診断士は、企業の成長戦略策定やその実行のためのアドバイスが主な業務ですが、中小企業と行政・金融機関等を繋ぐパイプ役、また専門的知識を活用しての中小企業施策の適切な活用支援等幅広い活動が求められています。
(1)診断士の業務
診断士の業務は、支援法では中小企業者がその経営資源に関し適切な経営の診断及び経営に関する助言とされています。現状分析を踏まえた企業の成長戦略のアドバイスが主な業務ですが、その知識と能力を活かして幅広く活躍しています。(2)診断士の役割
引用元:中小企業庁
診断士は企業の成長戦略の策定について専門的知識をもってアドバイスします。また、策定した成長戦略を実行するに当たって具体的な経営計画を立て、その実績やその後の経営環境の変化を踏まえた支援も行います。このため、診断士は、専門的知識の活用とともに、企業と行政、企業と金融機関等のパイプ役、中小企業施策の適切な活用支援まで、幅広い活動に対応できる知識や能力が求められています。
簡単に言うと、中小企業診断士の資格取得やそれまでの社会人経験、資格取得後に得た知識を活かして、中小企業の経営状態を診断したり、金融機関との橋渡しをしたり、補助金申請のサポートをするなど幅広く中小企業が抱える課題に対応する仕事という事です。
中小企業診断士の試験内容
中小企業診断士の資格取得には1次試験、2次試験、口述試験に合格する必要があります。
さらに、試験合格後に実務補習または実務従事を通じて現場経験を積むことで、中小企業診断士としての登録申請を行うことが出来ます。
試験内容と全体の流れ
一次試験
一次試験は「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・政策」の7科目があり、マークシート方式で各60分(※中小企業経営・政策は90分)の試験時間と全科目平均60点を取り、40点以下の科目がないことが合格基準です。
合格基準の点数を見ると簡単に感じますが、試験の範囲が広いため、合格率20%ほどの高いハードルとなっています。
ただし、仮に不合格となった場合でも60点以上取った科目については、以降の2年間は科目免除することも可能です。
受験者の中には、一度に合格を狙わずに科目合格を目指す方もいるようです。
二次試験
二次試験は「事例Ⅰ(人事)」、「事例Ⅱ(マーケティング)」、「事例Ⅲ(生産管理)」、「事例Ⅳ(財務)」の4科目があります。
試験時間は各80分で、全科目で平均60点以上かつ40点を下回る点数がない事が合格基準となっています。
論文形式の試験の為、明確な合格解答が示されていないことが試験の特徴でもあります。
合格率は1次試験合格者の20%ほどとなっており、1次試験を通過した猛者でも不合格となることも珍しくありません。しかし、しっかりと対策をとる事で合格も可能ですので、必要な対策をとって合格を目指しましょう。
口述試験
二次試験合格発表の直後に口述試験があります。
正確には二次試験の一部として、筆記試験が合格基準に達している方が受ける試験となっております。
簡単に言うと面接での口頭質問で、知識を試される形となります。
この段階での合格率はほぼ100%ですが、“ほぼ”ですので抜かりなく対策はして臨みましょう。
試験内容や勉強時間については、以下の記事にまとめておりますので是非見てみてください。
中小企業診断士取得をおすすめしたい方
中小企業診断士取得は以下のような方におすすめです。
・独立を目指している方
・自営業の方
・経営の知識を体系立てて学びたい方
・企画・経営業務を担当している方、または異動を目指している方
・現在の業務の質を上げたい方
・業務や事業の効率化、改善を図りたい方
要するに、社会人全般におすすめです!
合格する、しないに関わらず、中小企業診断士の資格勉強で得た知識は、きっと業務の役に立つと思います。
私の尊敬するかつての上司も、残念ながら二次試験不合格であきらめてしまったようですが、幅広い経営の知識をもって会社に貢献し出世されております。
合格するに越したことはないですが、まずは経営の知識全般を体系的に学ぶためにチャレンジしてみましょう!

【保有資格】中小企業診断士、簿記2級、応用情報技術者、プロジェクトマネージャ試験
企業で勤めながら、企業内診断士として中小企業支援中
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