【Vol. 3】経営12カ条 経営者として貫くべきこと 稲森和夫著/日経BPマーケティング

読書・おすすめ本

経営者の方なら一度は、本を読んだり話に聞いたことはあると思われる有名な京セラを設立し、KDDI、JALの会長も務められた「稲森和夫氏」の著書をご紹介します。

昔から今まで変わらない経営哲学が12か条としてポイントをまとめて書かれている著書になります。
経営者だけでなく、マネジメント層の方、これからマネジメントを担う方も是非読んでみてください。

要約・感想

以下に、12か条に書かれていた内容の中で、個人的にメモしたポイントを記載いたします。

一見当たり前、と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、それぞれどのように体現されているかなど、本を読むことでよくわかります。

要約

事業の目的 意義を明確にする

公明正大で大義名文のある高い目標をもつ。

京セラグループの経営理念は以下です。
「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献する事」

具体的な目標を立てる

壮大なビジョンを立てる、具体的な目標(数字)を立て、月次に落とし込む。

中期経営計画は反故にするくらいなら不要。

一年毎の計画を確実に遂行。

強烈な願望を心に抱く

車の運転ぐらい潜在意識に入り込むまで強く思う事。

売上、利益目標など強く思ってことしか実現出来ない。

誰にも負けない努力をする

「私なりに」ではダメ。

誰にも負けない努力を日々、絶え間なく続ける。

経営は強い意志で決まる

経営には岩をもうがつ強い意志が必要

何がなんでも目標を達成する→達成できない時に言い訳を用意したり、目標を修正、撤回するようでは、目標を達成出来ないだけでなく従業員にも影響を与える。

同じ環境でも常に目標を達成する経営者もいる。

目標はトップダウンで決めるが、ボトムアップで決まったものとしていく。

感想

中小企業診断士を取得した後に勉強のために読んだ本の一つですが、経営をうまく回すために必要なことが端的にまとめてあり、非常にわかりやすい本となっていました。

私自身も歴史の長い企業に勤めておりますが、通じる部分もあり、長く残る会社に必要な要素が詰め込まれていると感じました。

目次

  • 事業の目的、意義を明確にする
  • 具体的な目標を立てる
  • 強烈な願望を心に抱く
  • 誰にも負けない努力をする
  • 売上を最大限に伸ばし、経費を最小限に抑える
  • 値決めは経営
  • 経営は強い意志で決まる
  • 燃える闘魂
  • 勇気をもって事に当たる
  • 常に創造的な仕事をする
  • 思いやりの心で誠実に
  • 常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて素敵な心で

著者

稲森和夫氏

日本を代表する企業でもある京セラ、KDDIを設立しJALの再建も務めた日本屈指の経営者。自身の経営手法を若手経営者に伝える全国に支部を持つ「盛和塾」も手掛けており、後身の育成にも力を入れられていた。

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